戦後日本と国家神道

天皇崇敬をめぐる宗教と政治

著者 島薗 進
出版社 岩波書店
ジャンル 民俗・信仰
出版年月日 2021/11/26
ISBN 9784000615037
判型・ページ数 4-6・422ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
「国家神道」とは何か。
敗戦時に解体されたはずが、大きく縮減されつつも戦後も存続し、その「復興」を目指す動きは途絶えることなく試みられてきた。
本書は「神聖天皇の崇敬」という側面に注目することで、国家神道をめぐる論点を整理するとともに、戦後日本の国家の底流にある「国体護持」の観念と神道の関わりや、日本国憲法下の象徴天皇制の在り方に考察を及ぼす。
第Ⅰ部 国家神道をめぐる概念枠組み
 第一章 近代日本の宗教構造と国家神道
 第二章 国体論・神聖天皇崇敬と神道
 第三章 「宗教」 の上位にある精神秩序としての神道
 第四章 神社・神職中心の神道観は妥当か
 第五章 明治維新は世俗的変革か――安丸良夫の国家神道論をめぐって
 第六章 国家神道神聖天皇崇敬の「見えない化」――葦津珍彦の言説戦略とその系譜
 付論1 神道・国家神道の戦前・戦後――『戦後史のなかの 「国家神道」』 をめぐって

第Ⅱ部 「国家神道の解体」 と天皇の神聖性
 第一章 国家神道の戦後――皇室祭祀・神社本庁
 第二章 敗戦と天皇の神聖性をめぐる政治
 第三章 国家神道の存続と教育勅語の廃止問題
 付論2 戦後の靖国神社をめぐって

第Ⅲ部 天皇の神聖性をめぐる政治の展開
 第一章 戦後の国家神道復興運動――日本会議・神道政治連盟・神社本庁
 第二章 日本人論と国家神道の関わり
 第三章 皇室典範と「万世一系」
 第四章 生前退位と 「神聖な天皇」

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