格差社会の宗教文化

「民衆」宗教の可能性を再考する

著者 熊田 一雄
出版社 風媒社
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2022/06/30
ISBN 9784833111454
判型・ページ数 4-6・188ページ
定価 本体1,600円+税
在庫 在庫あり
弱肉強食の論理を助長する新自由主義に対して、いかなるオルタナティブが可能なのか。
明治日本の宗教界にあった「侠気」の現代的意味を探り、天理教の事例に「暴力をやわらげる方法」の手がかりを見出すなど、「民衆」宗教と社会の関係をときほぐす。
▼ノートⅠ 現代日本におけるグノーシス主義の潮流
第1章  小説『1Q84』における悪の表象について

▼ノートⅡ 新自由主義と〈侠気〉―「鬼滅の刃」―
第2章 明治日本の宗教者とエートスとしての〈侠気〉

▼ノートⅢ 宗教と「暴力のアート」
第3章 天理教教祖と〈暴力〉の問題系

▼ノートⅣ 日本の宗教とフェミニズム
第4章 天理教教祖は強い父の夢を見たか?―日本の宗教界と宗教学の共犯関係―

▼ノートⅤ 天理教と近代日本の家父長制
第5章 天理教の男性カリスマの研究―関根豊松の事例―

▼ノートⅥ 「人たすけたら我が身たすかる」を再考する
第6章 日本の宗教における信仰治療について―天理教の事例から―

▼ノートⅦ 認知行動療法ブームへの疑問
第7章 不安障害の信仰治療について―天理教の事例から―

▼ノートⅧ 修行コースの可能性とアフターケアの必要
第8章 日本の宗教と「斜めの関係」―天理教と脱ひきこもり―

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