法藏館書店ニュース - 2025.08.28
死と歴史【新装版】
西欧中世から現代へ
大著『死を前にした人間』を凝縮した内容の講演「死を前にしての態度」や、歴史家の方法論にも触れた「ホイジンガと死骸趣味の主題」「集合的無意識と明確な観念」などの論文を収めている。
死生観が揺らぎ続けている現代に、本書から歴史に学び、俯瞰する視点を読み取ることができるであろう。
I 死を前にしての態度
飼いならされた死
己の死
汝の死
タブー視される死
結論
II 研究の道程 1966-1975
中世における死を前にしての富と貧困
ホイジンガと死骸趣味の主題
モーラスの『楽園への道』における死の主題
死者の奇跡
遺言書と墓に見られる近代的な家族感情について
現代における死者礼拝に関する試論
今日のフランス人における生と死
倒錯した死の観念。西欧社会における死を前にしての態度の変化
患者と家族と医者
『死期』
『瀕死の患者』
集合的無意識と明確な観念