死と歴史【新装版】

西欧中世から現代へ

著者 フィリップ・アリエス
伊藤 晃
成瀬 駒男
出版社 みすず書房
ジャンル 入門・お経・実用 > 生・死、福祉・医療
出版年月日 2022/06/16
ISBN 9784622095354
判型・ページ数 4-6・294ページ
定価 本体4,700円+税
在庫 在庫あり
『〈子供〉の誕生』では、〈小さな大人〉から〈子供〉への家族の感情・心性の歴史を、そして、『死を前にした人間』では、数多くの図像、文学作品、墓碑銘、遺言書をもとに、〈飼いならされた死〉から〈汝の死〉への感情・心性の歴史を描いた、歴史家アリエスによる講演・論文集。
大著『死を前にした人間』を凝縮した内容の講演「死を前にしての態度」や、歴史家の方法論にも触れた「ホイジンガと死骸趣味の主題」「集合的無意識と明確な観念」などの論文を収めている。
死生観が揺らぎ続けている現代に、本書から歴史に学び、俯瞰する視点を読み取ることができるであろう。
序―終ることのない書物の物語

I 死を前にしての態度
 飼いならされた死
 己の死
 汝の死
 タブー視される死
 結論

II 研究の道程 1966-1975
 中世における死を前にしての富と貧困
 ホイジンガと死骸趣味の主題
 モーラスの『楽園への道』における死の主題
 死者の奇跡
 遺言書と墓に見られる近代的な家族感情について
 現代における死者礼拝に関する試論
 今日のフランス人における生と死
 倒錯した死の観念。西欧社会における死を前にしての態度の変化
 患者と家族と医者
 『死期』
 『瀕死の患者』
 集合的無意識と明確な観念

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