話題の本【書評】(2023年9月~) - 2024.06.21
念仏往生の教え【基礎から学ぶ浄土真宗2】
南無阿弥陀仏とは何か
好評の人気授業の書籍化、第2弾! 真宗学の第一人者が浄土真宗の教義を理路整然とわかりやすく語る。浄土真宗を学ぶための決定版。
著者 | 内藤 知康 著 |
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出版社 | 法藏館 |
ジャンル | 日本仏教 > 真宗系 |
シリーズ | 基礎から学ぶ浄土真宗 |
出版年月日 | 2024/08/02 |
ISBN | 9784831879325 |
判型・ページ数 | A5・210ページ |
定価 | 本体2,000円+税 |
在庫 | 未刊・予約受付中 |
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好評の人気授業の書籍化、第2弾! 法然から親鸞に伝わった念仏とは? 他力とは? 『教行信証』には何が書いてあるのか? 真宗学の第一人者が、浄土真宗の教義を理路整然とわかりやすく語る。浄土真宗を学ぶための決定版。
第一章 真実と方便──真と仮──
一、『教行信証』の構成──真実の巻と方便の巻──
二、親鸞における教えの分類──「真」と「仮」と「偽」──
真と仮と偽の概念/浄土門と真仮
三、随自意と随他意
「方便」の意味/真実の願と方便の願
四、教相判釈
天台の教相判釈/親鸞における教えの分類──二双四重判──
五、三部経の真実と方便
『観経』における隠顕/『小経』における隠顕/『大経』に隠顕なし/三経差別門と三経一致門
六、釈迦・弥陀の関係
弥陀・釈迦の順序/出世本懐──釈迦出現の理由──
第二章 二回向と四法──親鸞教義の骨格──
一、『教行信証』の構造
前五巻と第六巻の関係/真実五巻の構造/往相と還相の二種回向/教・行・信・証の四法の関係
二、『文類聚鈔』における二回向と四法
第三章 念仏往生の系譜
一、善導の称名正定業
正行と雑行/称名正定業と乃至十念
二、法然の念仏往生
『選択集』の題号と標宗/諸行と念仏の位置付け/三選の文
第四章 行としての名号
一、仏教における行の意義
二、「行文類」の標挙
第十七願文と第十七願成就文/教の願・行の願/浄土真実の行・選択本願の行
三、「行文類」の大行
衆生の称名となって活動している名号──大行──/「大行」をめぐる解釈──行信論とは──/如来のひとりばたらき/名号の回向
四、名号の意義──六字釈──
さまざまな名号/善導の六字釈/親鸞の六字釈
第五章 法然の「念仏往生」と親鸞
一、法然の開いた「浄土真宗」
二、念仏往生の継承
三、浄土異流との関係
法念門下の展開と社会/江戸期の浄土異流と真宗──念仏往生と信心正因──
四、信心も念仏も名号の活動
五、法然と親鸞それぞれの課題
第六章 行と信との関係──三法と四法──
一、三法と四法
二、開合の意義
聖道門に対して/浄土門内に対して──両重因縁釈──
第七章 他力の意義──『往生論註』と親鸞──
一、他力といふは如来の本願力なり
二、他力釈における『往生論註』引文
「本願力」の解釈/親鸞の五念門の解釈/覈求其本釈/他利利他の釈/本願力の回向/三願的証
第八章 一乗海の意義
一、一乗と三乗
二、三乗の問題点
三、「海」の喩え
あとがきに代えて(京都女子大学准教授 西 義人)