「神」と「わたし」の哲学

キリスト教とギリシア哲学が織りなす中世

著者 八木 雄二
出版社 春秋社
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2021/12/20
ISBN 9784393323953
判型・ページ数 4-6・307ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
神の存在証明や普遍論争がなぜ大問題になるのか。
西洋と日本の言語構造の違いに着目し、アンセルムス、トマス、スコトゥス、エックハルト、オッカムら重要哲学者の思索をたどって中世哲学の主要論点を精査、我々とは全く異質な西洋思想の本質をあぶりだす。
序説 ヨーロッパ中世哲学の研究の意義
 1 日本人のヨーロッパ
 2 ヨーロッパの土地と哲学研究
 3 近代の偏見
 4 キリスト教とギリシア哲学
 5 古代ギリシア哲学の誕生 ほか

第1章 神の存在と哲学
 1 カンタベリーのアンセルムス以前
 2 普遍論争と大学神学部の始まり
 3 アンセルムスの初期著作
 4 知識を学ぶ際のことばの吟味
 5 ことばが通じることと真理及び客観性 ほか

第2章 2人称の神と「わたし」
 1 アンセルムス『プロスロギオン』のことば
 2 信仰と理性
 3 アンセルムスの『グラマティクスについて』
 4 主観的真理と神の存在
 5 ヨーロッパ的「感情」の日本語表記の問題 ほか

第3章 中世最後の神学――神学とは何か
 1 「神学」とアリストテレスの「学」
 2 アリストテレス『範疇論』『命題論』がもつ論理
 3 アリストテレスのイデア論批判
 4 3人称の客観的真理と主観的真理
 5 スコトゥスの「範疇論」 ほか

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