新刊チラシ(2024年刊行分) - 2024.05.15
四国遍路と旅の文化
近世後期民衆の信心
江戸時代の民衆は、どのような意識に支えられて四国遍路に赴いたのか。
阿波国半田村の商人酒井弥蔵と、阿波国で行倒れた多数の行倒れ遍路に着目しつつ、当時の民衆の関心や課題意識にも迫りながら明らかにする。
第一部 地域文化のなかの四国遍路――阿波半田商人酒井弥蔵の風雅と信心――
第一章 近世後期の遍路日記に関する基礎的考察
第二章 四国遍路の旅にみる信心と俳諧
第三章 民衆の信心と地域文化
補章 民衆の旅に見る歴史人物への関心と庶民文化
第二部 行き倒れ人からみえる遍路
第四章 近世後期阿波における行き倒れ人と村の対応
第五章 行き倒れ人関係史料にみえる遍路
終章 近世後期の四国遍路からみえる民衆意識