話題の本【書評】(2024年9月~) - 2025.08.18
いま、部落問題を語る
新たな出会いを求めて
それに比して、差別に抗う担い手は圧倒的に少なくなっている。
水平社100年を前に、部落史・部落問題研究、同和教育・人権教育、部落の若者たち、隣保館という社会福祉資源、識字教室、カースト制度・アジアスタディーズ(日本学)、同和行政、部落解放運動という八つの視点から、いま、私たちには何が必要なのかをあらためて問う!
第1章 部落史研究の位置―差別の論理的把握と不断の民主主義革命
第2章 現在の部落認識・差別意識にどう立ち向かうか
―これまでの同和教育・人権教育の成果と課題を継承する
第3章 若者にとっての部落問題―生き方の模索と多様なマイノリティへの拡がりへ
第4章 隣保館活動の可能性―出会いとつながりをオーガナイズする
第5章 京都府福知山における識字学級の取り組みと女性たち
第6章 アジアから見る被差別部落―差別を超える力を見据える
第7章 同和行政の「総括」とは何であったのか―京都市と京都市立芸術大学の試み
第8章 再論・部落解放運動―差別から「解放」されるとは何か