日本仏教の社会倫理【岩波現代文庫 学術453】

正法を生きる

著者 島薗 進
出版社 岩波書店
ジャンル 哲学・思想 > 仏教哲学・思想
シリーズ 岩波現代文庫 学術
出版年月日 2022/09/15
ISBN 9784006004538
判型・ページ数 文庫・364ページ
定価 本体1,540円+税
在庫 在庫あり
仏教には本来、社会倫理的な実践が大きな要素として備わっていた。
近代的な宗教観のもとで見落とされがちだった、そうした倫理性・社会性の側面が、現代社会の中で再び顕わになりつつある。
本書は、サッダルマ(正法)を世に現す生き方の系譜に着目しながら、日本仏教の実践思想を捉え直し、宗派主義の枠を超えた新しい日本仏教史像を提示する試みである。
序章 日本仏教を捉え返す
第Ⅰ章 出家と在家――近代的な仏教理解を超えて
第Ⅱ章 仏教と国家――正法を具現する社会
第Ⅲ章 正法と慈悲――仏教倫理の基礎概念
第Ⅳ章 正法と末法――日本仏教の形成
第Ⅴ章 正法復興運動の系譜――中世から近世へ
第Ⅵ章 在家主義仏教と社会性の自覚――近代から現代へ
終章 東日本大震災と仏教の力
補章 近代日本仏教の社会倫理――伝統仏教教団を中心に

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