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差別の構造と国民国家【シリーズ宗教と差別 第1巻】

宗教と公共性

なぜ人は差別するのか。宗教学、社会学、政治学、人類学、民俗学、歴史学等の立場から、宗教に内在する差別の構造に迫る画期的書。

著者 磯前 順一
吉村 智博
浅居 明彦
上村 静
茢田 真司
川村 覚文
関口 寛
寺戸 淳子
山本 昭宏
出版社 法藏館
ジャンル 哲学・思想
シリーズ シリーズ宗教と差別
出版年月日 2021/11/30
ISBN 9784831857217
判型・ページ数 A5・324ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり

なぜ、私たちは差別するのか。宗教学、社会学、政治学、人類学、民俗学、歴史学など多角的立場から、固定化された差別観を覆し、宗教に内在する、秩序と差別の構造に迫る画期的シリーズ、待望の第1巻。

【第1巻 目次】

【巻頭言】(磯前順一・吉村智博・浅居明彦)
【序章】「聖なるもの」と「統治」の系譜(大村一真・川村覚文)

第1部 差別と国民国家――理論的考察――

第一章 近代主権国家における排除と差別の論理
  ――「公共圏」「統治」「聖なるもの」――(大村一真・茢田真司)
第二章 神・天皇・非人
  ――日本列島における差別の発生と深化の構造――(佐藤弘夫)
第三章 情動的存在と「モノ」の政治
  ――デジタルメディア社会における差別とネット右翼――(川村覚文)

第2部 差別と共生――世界の事例から――

第四章 被差別/非差別の主張とカースト制度
  ――「不可触民」であること、インド人であること――(舟橋健太)
第五章 ディアスポラと国民国家
  ――「ユダヤ人」であること――(上村 静)
第六章 フランスの世俗主義と「イスラムのヴェール問題」
(タラル・アサド/苅田真司訳)
第七章 〈ラルシュ〉共同体運動の「リアライゼーション」
  ――「健常者」を欲望しないこと――(寺戸淳子)

第3部 差別の構造――近代日本の事例から――

第八章 近代日本における生―権力と包摂/排除のポリティクス
  ――感化救済事業と部落改善事業の分析から――(関口 寛)

第九章 主権と「天皇の赤子」
 ――アイヌの「救済」というセトラーコロニアル・レイシズムの論理――(平野克弥)
第一〇章 「狐持ち」と結婚忌避(鈴木岩弓)
第一一章 低線量被ばく問題と現代日本社会
  ――「3・11」以後の避難者差別に関する一考察――(山本昭宏)
【終章】 差別を超えて(茢田真司)

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